こんにちは、kittanです!
今年もパチパチと静電気が発生してつらい、嫌な思いをしていませんか?
そもそも冬以外はパチパチしないのに、なぜ冬に静電気が多く発生するのか
疑問に思った事はないでしょうか?
今回はイヤな静電気が発生する要因と、なるべく静電気の影響を受けないために
できる日頃の対策についてお伝えします。
次の2つの条件が揃うと、着衣に静電気が発生します。
・乾燥した空気
・重ね着した洋服が引き起こす摩擦
乾燥した空気
パチパチと静電気が発生する条件のひとつが空気の乾燥です。
北陸の冬の平均的な湿度は73%で乾燥しているとは言えませんが、
晴れの日は湿度がぐんと下がったり、エアコン暖房のきいた屋内では
乾燥状態になります。
ちなみに、関東圏の冬の平均的な湿度は約46%で最低湿度は10%にもなります。
関東圏の方々は加湿器などで乾燥対策をしないと常に乾燥状態です。
では、なぜ空気が乾燥すると静電気が発生するのかというと、
静電気は、水分などの電気を通しやすい物質によって徐々に放電される性質を持っています。
しかし、空気が乾燥すると、電気を逃がす働きが低下し、静電気が蓄積されやすくなります。
この結果、放電できずに蓄積した静電気が高い電圧となり、接触や摩擦などの刺激によって
一気に放電が起こります。
この時に「パチパチ」とした放電音や不快感を伴う現象が発生するのです。
洋服の重ね着による摩擦
朝日商会ミニ通信(品質情報研究所)より引用
繊維には、通常保有している水分があり、「公定水分率」で表されます。
静電気の発生は乾燥と密接な関係があるため、
公定水分率が低いポリエステルやアクリルといった合成繊維は、
天然繊維と比較して静電気が発生しやすいという特性があります。
グラフが示すように、これらの合成繊維は水分をほとんど含まないため、
放電が妨げられ、静電気が蓄積しやすいのです。
また、特定の繊維と繊維が接触すると静電気が発生します。
この時、一方が➕、もう一方が➖の電気を帯びています。
繊維によって➕や➖の電気を帯びやすい性質があり、これを帯電列で表すことができます。
朝日商会ミニ通信(品質情報研究所)より引用
静電気が発生しやすいのは、➕を帯びた繊維と➖を帯びた繊維がこすれ合う時です。
静電気が発生しやすいコーディネート
① アクリルのセーターにナイロンが表地のダウンジャケット
(アクリルの➖とナイロンの➕の帯電から静電気が発生しやすい。)
② ヒートテックと羊毛のセーター
(冬のインナーの定番となったヒートテックはポリエステル、アクリルが素材なので、➖
の帯電。そこに➕の帯電の羊毛ニットと一緒に着用すると静電気が発生しやすい。)
この帯電列を利用することにより、重ね着をする衣服の組み合わせ次第で比較的簡単に静電気
の発生を抑えることが可能です。
静電気対策4選
静電気をなるべく発生させないための対策4選をお伝えします。
方法 その①
・水分量がなるべく多い繊維の衣服を着用する(綿、シルク、麻など)
方法 その②
・繊維の帯電を考えたコーディネートをする(コートがポリエステルの場合には綿のシャツを
合わせる、コートがウールなら同じくウールのニットをコーディネートするなど)
方法 その③
・静電気対策グッズを利用してみる
方法 その④
・クリーニング店で静電気防止加工を依頼する
ご自分に合った対策を選んで冬の不快な「パチパチ」する静電気から解放され、
快適な気分でこの冬を楽しんでくださいね。
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