2025-02-14

クリーニング店のアイロン技術の秘密〜家庭用アイロンとの違いとは?〜



 こんにちは、kittanです!


お客さまからよく頂くご質問に、次のようなものがあります。

「クリーニング店ではどうしてピシッとキレイにアイロンがかかるの?」

「家庭用のアイロンとどう違うの?」

「自宅で洋服や着物のシワをきれいに伸ばすにはどうすればいい?」



ご家庭ではアイロンで思うようにシワが取れず、ピシッとならない、

アイロンをかけてもすぐシワが戻ってしまうといったお悩みを

みなさん、常日頃持たれているのではないでしょうか?


今回はクリーニング店のアイロンの仕上がりが美しい理由に加え、

クリーニング店と家庭用アイロンの違いや、ご家庭ですぐに役立つ

ちょっとしたアイロンテクニックについてもお話しします。



クリーニング店でのアイロンがけがピシッと仕上がる理由


クリーニング店のアイロンがけは、家庭用アイロンに比べて

圧倒的に多くの蒸気(スチーム)を使用するのが特徴です。

さらに、アイロン台に吸引機能がついていて、スチームで湿った

衣類の水分を素早く吸い取る仕組みが備わっています。

この大量の蒸気と吸引機能によって、シワを一気に伸ばし、

ピシッと美しい仕上がりが生まれるのです。



家庭用のアイロンとの違い


アイロンには大きく分けて3種類あります。


①スチームアイロン

本体のタンクに水を入れ、アイロン内で高温のスチームを作って噴出するアイロンです。穴から高温のスチームを噴出しながらアイロンをかけます。




②衣類スチーマー

ハンガーにかけた衣類にスチームを吹きつけて、シワをのばします。プレスせずにシワをのばせるため、衣類を立体的に仕上げられます。






③ドライアイロン

霧吹きなどを利用して水分を吹きかけ、高温の熱でシワをのばすアイロンです。





クリーニング店では①スチームアイロンと③ドライアイロンを使いますが、

最近は①スチームアイロンが主流になっています。


クリーニング店のアイロンの仕組み


ご家庭では、アイロン本体が直接加熱され、低温(80℃)〜高温(180℃)になりますよね。

一方、クリーニング店では、大型ボイラーで沸かした大量の蒸気を配管で

一気にアイロンに送り、スチームの力でシワを伸ばします。

そして、アイロン自体はそれほど高温になりません

そのため、ご家庭では難しいとされるデリケートな素材(着物、シルク、

レーヨンなど)も、適温+経験の技で優しく仕上げることができるのです。

また、蒸気を吸うアイロン台水分を素早く取り除くため、その後も

美しい仕上がりを保つことができると言う訳です。





ご家庭でできるひと工夫


ご家庭でも、半乾きのシャツや、霧吹きで軽く湿らせた衣類に

アイロンをかけた後、仕上げにスチームを止めて再度ドライで仕上げると、

ピシッときれいに仕上がります。


アイロンがけが難しい時はプロにお任せ


ワイシャツにパリッと糊付けしたい、デリケートな素材が心配、

スラックスの折り目をきっちり出したいなど、

アイロンがけに不安を感じる場合は、プロにお任せください。


また、高温アイロンが不向きな素材や、スチーム時に水滴が落ちて

シミになる心配がある衣類も、クリーニング店なら安心です。

忙しい毎日を送る皆さまの味方として、北川クリーニングがお手伝いします!

ぜひお気軽にご相談くださいね。